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近年,多くの計算機システムにおいて,
機密保護,安全な流通,認証,電子署名等のセキュリティ技術が重要となっています.
ところが,これらの技術はソフトウェアにより実現されるため,
ソフトウェアが攻撃されセキュリティが破られるという事件が後を絶ちません.
たとえ数学的に解読困難な暗号方式を採用していたとしても,
ソフトウェア中に復号鍵が含まれる場合には,
ソフトウェアが解析されることで鍵が漏洩し,暗号が破られる危険性があります.
1999年には,DVDの再生プログラムの解析により,DVD-Videoのデジタルコピー防止用の暗号化規格CSS(Content Scrambling System)の復号鍵が漏洩しました
( WIRED NEWSの記事).
同様に,2007年には,HD DVDおよびBlu-rayのプロテクト技術AACS(Advanced Access Content System)の復号鍵が漏洩しました
( Slashdotの記事).
ソフトウェアのセキュリティ確保のためには,
暗号方式やプロトコルの安全性の検証も重要ですが,
ソフトウェアを種々の攻撃から防御することが必須となります.
一方,ソフトウェアの知的財産権の保護の面においても,
違法コピーや盗用からソフトウェアを保護する技術が必要です.
ソフトウェアの違法コピーは,長年にわたってソフトウェア業界に
莫大な損害を与え続けています
(BSA,SIIA).
ソフトウェアの盗用に関する事件も頻繁に発生しています
(Slashdotの記事1,
Slashdotの記事2,
Slashdotの記事3,
ITmediaの記事,
システムサイエンス事件).
近年では,オープンソースソフトウェアを自社開発と偽って販売する事例が増えてきています.
また,オフショア開発など外部委託により開発・納品されたプログラムにオープンソースソフトウェアが無断で流用されている事例もあるようです.
たとえ,オープンソースソフトウェアといえども,著作権(及びライセンス)を保護することが必要です.
本研究では,プログラム自身にあらかじめ処理を施しておくことで,
ソフトウェアを無断でコピー,使用するといった比較的単純な海賊行為から,
ソフトウェア部品の盗用,ソフトウェアの解析によるアルゴリズムや復号鍵の抽出,
ソフトウェアの改ざんといった高度な海賊行為に至るまで,効果的に防止することを目指します.
さらに,プログラム解析技術を応用し,プログラムから固有の特徴を抽出して盗用発見の手がかりとしたり,
ライセンス違反を発見する方法についても研究しています.
<参考> --- ソフトウェアプロテクションに関するメモ
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