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ヒューマンコンピュータインタラクション (HCI)

ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI: Human-Computer Interaction)は,人とコンピュータとのインタラクション(相互作用)に関する学際的な研究領域です.人とコンピュータとのインタラクションのみならず,人とロボットを代表とするような機械とのインタラクション,人と人とのインタラクション(あるいはコミュニケーション)も研究の対象となります.ユビキタス社会,知識協創社会の実現へ向けて,ヒューマンコンピュータインタラクションに関する研究は今後ますます重要になると考えられています.

ヒューマンコンピュータインタラクションの研究では,より良いインタラクションを実現するコンピュータシステムのデザイン,実装,評価をおこなうために,コンピュータシステムを利用する人間(ユーザ)への理解を深く追求することが必要となります.我々の研究グループでは,計算機科学をベースとして,認知科学,心理学,文化人類学,社会学,言語学,学習理論,デザイン理論,色彩理論などの分野で確立された知見を応用し,現在下記の研究テーマに取り組んでいます.


Q&Aコミュニティの質問者支援

気軽に人に聞くことができる等の利点があるため,Web上で質問と回答によって知識の共有ができる場であるQ&Aコミュニティの利用者が年々増加してきています.Q&Aコミュニティでは,多数寄せられる回答の中からどの回答が信頼できるものかを,回答そのものに対する知識の乏しい質問者自信で判断することが難しいという問題があります. 当研究室では,Q&Aコミュニティの一つであるYahoo!知恵袋で投稿された質問,回答の実データを利用して,Q&Aコミュニティの質問者が信頼性の高い回答を効率的に入手できるような支援方式の開発に向けて研究を行っています.

Q&Aコミュニティを対象とした回答の信頼性指標構築に向けた分析 Q&Aコミュニティの質問者が信頼性の高い回答を効率的に入手できるよう支援するための「回答の信頼性指標」の構築に向けて行った分析

Webユーザビリティ評価手法

ユーザビリティの評価手法として,ユーザにシステムを実際に操作してもらいその行動を観察・記録・分析する手法であるユーザビリティテスティングが現在広く利用されています. ユーザビリティテスティングは重大な問題点を発見できるという長所を持つ一方,分析に時間がかかることや分析に専門知識が要求されるという短所も持っています. このような短所を補う方法として,定量データを統計的かつ機械的にに処理し,非専門家に対しても分かりやすい形でユーザビリティの問題を自動的に抽出・提示する手法が求められています. 当研究室では,視線情報や脳波を定量データとして利用しユーザビリティを評価する手法の研究を行っています.

視線計測を用いたWeb検索者の行動分析 Web検索結果の表示方法によって検索ユーザの行動は変化するか?
視線を用いた Web ユーザビリティ評価 視線情報を用いてWebユーザビリティを評価する手法を構築する
脳波計測に基づくWebサイト利用時の満足度評価 脳波に基づきWebサイト利用時の満足度を計測する手法を提案する

人とコンピュータとのインタラクションの分析と理解

コンピュータシステムの使いやすさや使い心地を向上させるためには,利用者(ユーザ)が情報をどのように認識し処理するかという認知過程や思考過程に対する深い理解を前提としたシステムのデザインが必要となります. そのため,コンピュータシステムの利用者である人間とコンピュータのインタラクションを詳細に分析する研究が盛んに行われています. 当研究室では特に,ソフトウェア開発時のコンピュータシステムの利用者である「プログラマ」を対象としてインタラクションの分析を行っています.

プログラム理解度とレビュー達成度の分析 プログラムを理解しなければバグは発見できないのか?
コードレビューにおけるデバッギング戦略の分析 効率よくデバッグする方法を考案する
プログラマの視線を用いたコードレビュー性能の分析 プログラムのソースコードを読むプログラマの視線を分析することで,レビューの効率に影響する要因を明らかにする

実空間型ソーシャルネットワーキング

mixiやGREEを代表として,近年,人と人とのつながりを支援することを目的としたシステムやサービスが人気を集めています. これまではwebベースのシステムやサービスが大半でしたが,「つながり」の支援に対するニーズは,学会や展示会などでの懇親会などの実世界における対面コミュニケーションの場においても数多く存在します. 現在我々の研究チームは,実空間におけるソーシャルネットワーキングを支援するためのインタラクティブシステムの研究開発に取り組んでいます.

ソーシャル・コンテキストアウェア支援 場の状況に応じた(コンテキストアウェア)情報提示により実空間での人々のつながり(ネットワーキング)を支援するシステムSCACS

協調作業支援

人と人とのコミュニケーションやコラボレーション(協調作業)の支援に関する研究もHCI(及びCSCW)の研究分野の対象です. 当研究室では特に,背景や文化の異なる人々の協調作業支援や,ソフトウェア開発における要求獲得の支援を目的とした研究を行っています.

異文化間協調作業支援 言葉の意味や概念の異なる「異文化」に属する人同士のコラボレーションを支援する手法およびシステム
HCI/CSCW技術のソフトウェア開発支援への応用 要求獲得における人的要因とHCIのデザイン

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